清永 謙著「清貧登山のススメ」山と渓谷社
僕が山を登り始めた50歳頃に読んだのが清永謙著「清貧登山のススメ」だ。少し読み返しても、今の僕の登山スタイルを代弁してくれている。一言で言えばアンチ百名山。登山ブロガーの大多数がご同輩と思うが、登山ガイドブック出版社と思われる山の渓谷社から出版されたためか、今は絶版の憂き目。ただ「日帰り山行は食料を持ちすぎるな」から最近の僕のスタイルははずれつつあるが。そのなかで「山以外にまで目を向ければアプローチも楽しい(168頁)」は特に印象に残っている。街中から登山口までの車道や林道を車で通り過ぎたり、のんびり歩いたりする。その平坦な道のりのほうが僕の記憶に残っているようだ。登山口に入れば、何所もかしこも林や尾根や木道だったりするから、区別がつかないのも無理はない。それに引き換え、人の気配のする里の畑や朽ちそうな家屋は脳裏に焼き付くものだ。その上、地元の人と立ち話なんかできようものなら、登山のことなど吹っ飛びそうだ。そんな期待を持って、兜山のある綱木の宿場跡を再訪してみたい。その峠には人よりも古くから住んでいる猿たちにも会えるだろう。

この記事へのコメント
山は金をかけてはダメだと今も思っています。食事も家にあるものを持っていくので、コンビニで散財することも少なくなりました。でも靴だけは今のアゾロは買ってよかったと思っています。重いですが、歩きやすいです。こけたら一巻終わりですから。
年齢と共に登山のスタイルも変えて行かねばと思っておりますが、金がないのは同じで、それに体力が衰えると、山に対する気力だけはなんとか持続させようとジタバタしています。まるで僕の人生そのものです。